五反田・グリルエフ
創業昭和25年。駅前の路地でつたの絡まる風情あるたたずまい。店内も古きよき昭和の匂いを残す。
ハヤシライスはメニューに書かれていないが、誰でも注文することができる。千二百円。注文が入ると、牛肉の細切と玉葱、間マッシュルームを炒め、白ワインでフランベした後、代々注ぎ足されてきたというデミグラスソースをからめ、ソースポットに入れ、グリンピースをのせて完成。
ソースポッドからはみ出さんばかりの量で、黒々とした昔ながらの色合いのソースが肉によくからまり、汁気は少ない。ほろ苦く、甘みを抑え、うまみが深い、これも昔ながらの味わい。よくよく炒められたルーの香りが郷愁を呼ぶ。肉を食べて白ご飯を食べる。ちょっと辛子を肉につける。ご飯とよくよく混ぜるなど、様々な食べ方で楽しめるハヤシライスでもある。薬味は、らっきょう、福神漬け、紅生姜微塵切り。